足るを知る

インドで妊娠→日本で里帰り出産

1年3か月ぶりエントリ。現在のこと。

前回(2015.7)から1年3か月も期間があきました。

あれから不妊治療(AIH)を5回やりましたがかすりもせず。

主人は相変わらずED気味で、自己流シリンジ法でがんばる日々。

出口の見えない妊活。今年で35歳という現実にも焦る。

 

そんな中、今年の2月、主人に突然海外赴任の辞令がくだる。

行先はインド。

インドーーー!?

もちろん行ったことはない。

そして3か月後(準備大変だったけどはしょる)、主人がひとまず先に旅立ち、その2か月後(準備大変だったけどはしょる)、私もインドに移住しました。

 

インド生活、思ったより快適で楽しいです。

毎日新鮮です。犬や牛がそこらへんうろうろしてて、人と共存しています。よくインドはカオスと表現されますが、まさにカオスな国。日本人の感覚では到底理解できないことばかり。

不便なことや不快なこともあるけど、日本でも同じことはたくさんあるので、インドっぽーいwと言いながら過ごしています。

 

環境が変わったのがよかったのか、インドに到着して2か月後、自然妊娠しました。ヨガに週3でいってたのが功を奏したのかしら。なんだか知らないうちに主人もEDから復活していました。

現在6週後半です。

こちらの病院でみてもらってます。

初診時に、2度の心拍確認後の流産があること、筋腫の摘出手術などの既往を紙にしたためて持っていきました。それを見た先生(サリーを着て、アクセサリーもたくさんつけています)が、血液検査に自己抗体の項目も追加してくれたようです。

私は横浜の大学病院で不育症に関して自費項目含めて精査したので、異常はないだろうと思っていました。

ところが、抗カルジオリピンIgM抗体が43と陽性でした。これが陽性ということは、抗リン脂質抗体といって、自己免疫異常の一つで、これにより血液が固まりやすくなり、血栓ができやすくなる体質の可能性があります。また、自分の細胞を攻撃してしまい、流産を引き起こすこともあるそうです。要するに、不育症であるということです。

これはいったいどういうことだろう?日本でやった検査に同じ項目はあったけど、あのときはすべて陰性だったはず。

混乱しましたが、先生はとりあえず私に低用量アスピリン75mgを処方してくれたのでした。

低用量アスピリンは抗血栓作用がある薬で、不育症の治療でよく用いられます。

日本の病院でも、次回妊娠した時には不安だからアスピリンを処方してほしいとお願いしましたが「異常がなかったので処方できません」とあえなく突っぱねられてしまいました。

インドの先生に感謝です。

ちなみにアスピリンジェネリック医薬品でエコスピリンを処方されましたが、30錠で9ルピー(約15円)でした。むちゃくちゃ安いです。

とりあえずそれを1日1錠のみ、今日にいたります。

ちなみにアスピリンは市販のバファリンなどにも含まれていますが、こちらは低用量ではありませんので抗血栓作用はありません。あくまでも低用量なのがポイントです。ご注意ください。

あと、初診時に葉酸も処方されました。

そして2回目の診察である6W4Dの昨日、初エコーでした。CRLは7ミリ、心拍も正常でした。超音波の先生に「Everything fine.」と言われた時は泣きそうになりました。

そして超音波は日本のようにお股パカーン方式ではなく、寝台に横になり、タオルケットをかけて、その下からジェリーを塗った器具を挿入します。この方法のほうが恥ずかしくない。

 

そのレポートは患者である私に渡されます。ここも日本と違うと感じました。

血液検査の結果もオンラインで見ることができ、PDFに保存することもできます。印刷したレポートももらえます。これなら、日本に里帰り出産で帰国した際も、困りません。

エコーのレポートを見た先生、やっと笑顔になり「congratulation!」といって握手してくれました。また泣きそうになりました。

 

ただ念のため、自己抗体項目が陽性だったのでリウマチ科の先生にも診てもらうよう指示を受けました。

 

この子が、生まれてきてくれるかはわかりません。

私は9週で流産を2回やってるので、むしろ次の検診が山場です。

次のエコーは10週の予定なので、そこまで自分の心に予防線をしっかり張っていきます。

つわりもほとんどなく、なんでも食べれるし、出血もありません。

あ、こちらではつわり止めの薬と胃腸薬のシロップを処方されました。日本ではあまりきかないですよね。

わりとなんでも薬で解決するのかなーと思いました。

 

というわけで、現状でした。

D26 早くも終盤戦

高温期、早くも9日目です。

いつもなら期待してるとこなんですが。

 

今周期のタイミングが。

ぜ・・・全敗でした。

今周期は人工授精せず、自然なタイミングでいこうといっていた矢先。

旦那が、、、うまくできず。

わたしもそれ以上がんばれず。

ちーん。

 

D16の卵胞チェック、すくすく20ミリのまんまるに育ってくれてた。

のびおりも増え、しくしく下腹部痛もした。

悲しいくらい順調な排卵だった。

 

旦那は、全面的に協力してくれるんだけど、たぶん心が追いついてない。

そういう状況にさせてしまって、ごめんね。

男の人は女の人以上に、心の盛り上がりが必要なんだよね。

新婚の頃に戻りたい・・・。

いまドラゴンボールがあったら「妊活の知識を私たちから消し去って、なにも知らなかった頃に戻してくれー!」と頼むであろう。そんなかんじ。

 

次周期は、人工授精もしていこうね、ってことになった。

保険は大事。

 

*****

 

週2ですが、前の会社で派遣として働き始めました。

久しぶりにヒールの靴はいた。足痛い。

でも、ものすごく気がまぎれるぜ!!

週2ってとこがポイント。

D13 AMHの結果&卵胞チェック

今日は生まれてはじめて卵胞チェックにいきました。

午前9時半、すでに20人くらいいる。相変わらず盛況っすなあ。

10分くらいで呼ばれて、診察室に入ると今日はメガネの男性の先生。ちゃんと名乗ってくれて、のほほんとしてて、ほっとしました。

あー、わたし、やっぱり女医が苦手なのかも。男性のほうがあたりが柔らかい気がする。女同士容赦ないんだもの、女医さんって・・・。

 

まず、前回のAMHの結果を伝えられました。

4.4ng。

これは、年齢相応の数値だそうです。

卵子の在庫はあるから、焦ってステップアップしなくてもいいよ、といってくれました。

よかったー。排卵誘発剤使うかどうか、そういう話も一切なし。

夫と相談した結果、今周期は人工授精はやらずにタイミングでいきたい旨も伝えました。

 

それをふまえて、次に、内診。

右側の卵巣に16ミリの卵胞あり。内膜は約9ミリ。頚管粘液はまだまだ少ない。

自分でやってる排卵検査薬も、D10~本日D13までド陰性なので、エコーと合致してます。

卵胞が一日1~2ミリ成長し、約20ミリ前後で排卵することを考えると、D15~16くらいの排卵かもしれない。

だいたい、おなかがもにょもにょしはじめて、3日目くらいに排卵することが多いので、体感とも合致するな。

 

・・・。

 

ここまで考えて、「あれ?今までやってきた自己流タイミングと一緒なら、クリニック行く必要なくね?」と思ってしまった。

まあ、クリニックは補助的に通ってみるくらいで、ちょうどいいのかもしんない。

卵巣年齢やホルモン値は、自分ではどうしたってわからないわけだし。

 

不妊専門の病院はね~、あそこも商売だからさ、ちょっと数値が悪いとすぐに治療(投薬や注射)をはじめてしまうからね」とY先生がいっていたことを思い出す。

 

悪気はないのよ。だって商売だから。妊娠させるのが目的のとこだしさ。

こんな片田舎の一番高いビルのてっぺんに、でででーんと構えていられるのは、のっぴきなしに訪れる、わたしのような患者がいるわけで。

だったらうまく活用してやろう。

そう思った次第です。

D2 クリニックデビュー

高温期11日目あたりから体温はどんどん下がり、昨日リセット。

腹痛はないけど、貧血からくる頭痛と眠気、だるさがひどい。

昨日は立っていられないくらい眠くて、夜10時にはバタンキューでした。

  

そして本日は近所の不妊治療専門クリニックにはじめていってきました。

月曜の午前中なのに、常時2~30人いる混みっぷり。盛況っすなあ。

 

今までやったホルモン検査とかの結果を全部先生に渡して、方針を相談。

ホルモン値は基準内だけど、流産してしまうのは卵子の質がよくないのかもねーってことで、排卵誘発剤使うかどうか検討することに。

排卵はちゃんとしてるんで黄体ホルモン補充したほうがよくないですか?ってきいたら、黄体は元をたどれば排卵した卵子なので、いい卵子を作ればよい黄体ができるという理屈らしい。

 

とりあえず今日はAMH検査をやって、次回卵胞チェックをするときに決めることにしました。

AMH検査は、卵巣にあとどのくらい卵子の在庫が残っているか調べる検査で、これが低いと早期閉経するかもしんないからステップアップ急いだほうがいいかもよ、ってことになるらしい。

 

いよいよ次回は卵胞チェック。排卵は無事するのでしょうか?

D24 高温期10 不育外来の結果

あっという間に高温期10日目。

高温期7日~8目、朝起きると心臓がばくばくするくらい暑くて、「これは期待大か?!」と思ったんですが、今朝は黄体がしぼんできているのがわかるほど、落ち着いた体温。

受精はしたんだけど着床に失敗したんかな~と勝手に妄想してます。

 

***

不育外来6回目にして、検査結果が出揃ったので、治療方針が言い渡されました。

初診からここまで2ヶ月・・・長かったぜえ。

いろいろ検査した項目の中で、唯一引っかかった「プロラクチン」。

再検査の結果、今回は基準値内でした。

これは素直にうれしい。

ホルモン分泌を司る、脳下垂体のツボ(足の親指の腹~付け根)を毎晩風呂上りに揉んだ成果か?!

 

ということで・・・習慣性流産に関わる項目については、なにも異常が見つかりませんでした。

そして、私に伝えられたのは「投薬等の治療はしない。普通に妊娠してOK。妊娠したら予約外できてください」というお言葉でした。

これは、医師一人の意見ではなく、カンファレンスにかけた結果だそうです。

 

・・・おお・・・

喜んでいいのかどうなのか・・・。

抗体がおかしいとか血栓ができやすいといった、明確な異常がないってことはいいことなのかも。

でも3回流産繰り返した何かは見つからなかった。

けど。まあ、なんでもかんでも投薬するわけじゃなくて、ちょっとほっとした。

 

結果もわかったことだし、今周期リセットしたら、近所のLCでタイミングを見てもらおうかな~と検討中です。

旦那の許可がとれれば、いきなり人工授精にいきたいのが本音。。

D16 高温期の体温に突入

今周期は、ハイケンが陰性になったD14を排卵日と仮定する。

なので、今日は高温期2日目。

 

D11 ハイケン陰性 下腹部むずむず、のびおり

D12 AMハイケン陽性 PMハイケン強陽性 ☆子作り

D13 AMハイケン陽性 PMハイケン陽性 

D14 ハイケン陰性(排卵日?)

D15 ☆子作り

D16 高温期の体温に突入

 

子作りは、陽性が出た日になんとか1回できた。

翌日もう一回できればよかったんだけど、できなくてD15に1回。

旦那も最近ED気味で悩んでいるので、この期間に2回できれば上出来だと思う。

 

さあ高温期のはじまりだ〜

D12 今月は早めの排卵検査薬陽性

D12なんだけどお腹がむずむずしてきた。

のびおりも出てきたので、そろそろ排卵かと思い、ハイケンスタート。


いきなり陽性。


D12 午前10時の排卵検査薬(ラッキーテスト)・・・陽性

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D12 午後7時の排卵検査薬(ラッキーテスト)・・・強陽性

 

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 左の判定線が右のコントロールラインより濃くなってる。

 


今まではD16に排卵が多かった。下手すると今回はD13~14には排卵してしまうかも。

おーなんてこったい。タイミングとれるかなあ。。。

D8 不育外来 最後の検査

今日は不育外来に、前回やった自費検査の結果をききにいってきた。

結果は異常なし。あらためて、抗リン脂質抗体症候群(血が固まりやすくなる)のケはないということがわかった。

 

  • 一般血液検査(肝機能や風疹など)→異常なし
  • 子宮がん検査 →異常なし
  • 子宮・膣の感染症(膣細菌検査・クラミジア) →異常なし
  • 子宮形態(筋腫有無、内くう異常の有無) →異常なし
  • 卵巣機能検査(低温相1回・高温相2回)→高温相は2回とも異常なし。低温相はプロラクチンが引っかかったので再検査。
  • 甲状腺・糖尿病検査 →異常なし
  • 自己抗体検査 →異常なし。
  • 血液凝固能検査 →異常なし。自費項目も異常なし。
  • 染色体検査 →夫と相談の結果やらないことにした。

 

この長々とした一連の検査で、異常値が出たのはプロラクチンのみとなり、今日はその再検査もした。

はじめに採血し、下垂体を刺激するホルモンを筋肉注射して、30分後にもいちど採血。

今日の看護士さんは注射がうまかったのか、前回よりは痛くなかった。でも気持ち悪くなるのは変わらず。注射が終わってすぐ「う・・・きぼぢわどぅい・・・」とせり上がる不快感と戦う。つわりってこんなかんじなのかな・・・。

 

この結果がでたら、カンファレンスにかけられて治療方針が決まるんだそうだ。

結果をききにいくのは2週間後。長っ!

リセット!

D30でリセットしました。

やはりタイミング1回では確率は低いわな・・・。

気持ち切り替えて卵巣刺激試験(再検査)がんばってきます。

 

ペーパードライバー克服のため、休日は夫に助手席にのってもらって運転してます。

この間山道やトンネルを含めて25キロ走りました。超疲れた。

車庫入れはまだまだ下手くそです。

子どもが生まれたら車が乗れると便利だろうし、今のうちにいっぱい練習しとこう!

 

あ、そういえば義兄夫婦に待望の赤ちゃんがうまれました。

可愛い女の子でした!

お義姉さんはたしか36か7だと思います(松たか子と同級といってたので)。

結婚して6年くらいたってるので、もしかしたら不妊治療をしていたのかもしれません。

赤ちゃん抱っこして、とても幸せそうに微笑んでいました。よかったよかった。

次は私たちだ~!

D25 高温期9 着床時期、上がらぬ体温

現在着床時期と思われますが、自覚症状どころか体温がずっと36.7前半とやる気な~いかんじです。

今回生理がきたら、またあの痛くて気持ち悪い卵巣刺激試験をやらねばならん。

 

 ***

道路が混む前(4/29-5/1)に長野へ旅行してきました。

昔から小淵沢あたりの八ヶ岳南麗の雰囲気が好きで、結婚してからもちょくちょく旅行しています。今回は少し足を伸ばして松本・安曇野へもいってきました。

天気にも恵まれ、瑞々しい新緑と桜が同時に見れました。アルプスの雪解け水が至るところで湧いていて、テンションがあがります。

 

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長坂町の三分一湧水。きれいな湧き水が延々と流れていくのを見ると癒される。

 

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松本-安曇野の中間にあるかりんとうの蔵久から見た空。

期間限定バナナ味かりんとう美味かった。

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禄山美術館。アメリカやパリでたくさん美術の勉強したけど、突然吐血し30歳で亡くなった濃くて短い人生。昔と今じゃ、生きられる年数が圧倒的に違う。

 

***

閑話休題

2人の子持ちである元同僚A子んちに遊びにいった話。

彼女は育休中。

山手線の駅近マンションに住み、旦那とも仲むつまじく、自身も給料の良い正社員だ。

可愛い男女の子どもがおり、はたから見れば順調そのものだ。

だが彼女には彼女なりの悩みがあり、主に育児と仕事の両立が不安だといっていた。

仕事もやめ、子どももおらず、田舎に引っ込んでいるわたしからすれば、いや、うまくいってるよ、あんたの人生?とつい思ってしまう。

ただ、“うまくいってる人生”を手に入れるため、そしてそれを維持するためには多大なストレスがかかることを知っている。そのステージにはそのステージなりの悩みがあり、なんだか、どうなっても人の悩みはつきないんだなと思った。

わたしは今の状況は自分の選択だったので後悔はしていない。

後ろめたかったり、お金が自由に使えない、不便を感じることはあるけど。

それを選択する前に予想していたので特にどうこうするわけじゃない。

いつだって隣の芝生は青く見えるし、みんな自分で精一杯だ。

あらためて、今に感謝しようと思った。